トルコギキョウの早期開花策 二酸化炭素で光合成促進
2011年(平成23年)11月6日
トルコギキョウは、近年本県で生産量が増大している有望品種で、本県の産出額は3億円(2009年)に達している。
市場からは秋季から春季にかけて安定的に出荷することが求められているが、低温で日照量が少ない1、2月に出荷する冬季出荷作型は、栽培期間が長くなる上、花芽が発達途中で枯れる「ブラスチング」が発生するという問題を抱えている。そこで、植物の光合成能力を高め炭水化物生成を促進する二酸化炭素(CO2)を使用することで、早期出荷とブラスチング発生の軽減ができないか検証した。
トルコギキョウの主な19品種を09年9月11日にハウスに定植。CO2発生装置を使い、10月21日から収獲が終了するまでの期間、検証を実施。午前6時から3時間、CO2の大気中濃度が通常の約3倍に当たる1000ppmになるよう設定した。
その結果、収獲時期が比較的早い品種のうち、「エスプリホワイト」など5品種はブラスチングの発生も少なく、CO2濃度を上げることで2月までの収獲株率が増加し収益性が向上した。また、収獲時期が遅い品種のうち、「ストロベリー」などの5品種でも3月までの収獲株率が大幅に向上した。
以上のことから、トルコギキョウの冬季出荷作型で、CO2使用による開花促進効果が認められた品種が明らかとなった。今後この技術を効果が期待できる品種に使うことで、市場価格が高い時期に合わせて出荷することが可能になる。ただし、効果には品種間で差があるため、新品種を作付けする場合は事前の検証が必要である。

CO2発生装置

※ブラスチング数は採花開始ごろに平均的な5本を抽出し調査
(長崎県農林技術開発センター 農産園芸研究部門花き・生物工学研究室 主任研究員 竹邊丞市)



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