3日間にわたり開催された第14回全国棚田(千枚田)サミット閉幕
                                                                                                  地域振興班 係長 久原


雲仙市のホームページ      ☆千々石町「岳棚田プロジェクト21」海外学生と交流(2006/08/07)
第14回全国棚田(千枚田)サミット開幕(2008/10/16)
雲仙市で第14回全国棚田(千枚田)サミット清水棚田見学会・分科会開催(2008/10/17)
 
平成20年10月16日(木)に開会した第14回全国棚田(千枚田)サミットは、平成20年10月18日(土)、雲仙メモリアルホールにおいて全体会議を開催し、農業の多様性、農業・農村の魅力を活かして明るく・元気な棚田の未来に向けて取り組むことを「共同宣言」して閉幕しました。

全体会議では、雲仙市立千々石第二小学校5・6年生が、「出会い・発見・ふるさとの宝〜清水棚田の学習を通して〜」と題した研究発表を行いました。

千々石第二小学校の5・6年生は、

2年前、宮中献穀田事業に参加した時、多くの人たちに、岳の棚田はいいですね、素晴らしいですねと自分たちの住んでる地域をほめられて大変うれしく思いましたが、実際は棚田のことをよく知らなかったので、棚田についてもっと詳しく知りたいと思い研究を始めました。

清水棚田の今と歴史を調べ、清水棚田で米作りを体験・実験し、あらためて棚田はたくさんの素晴らしさがあることを学びました。
山を切り開いて棚田を築いた昔の人たちの努力と技術の素晴らしさ、棚田には水をきれいにする浄化作用がある、ダムの役割を果たし洪水や地滑りを防いでいる、自然を維持し、小さい生き物がたくさんいて生き物の王国である、農家の人の知恵と工夫でおいしいお米ができる、美しい風景で心が癒され元気になる、棚田は自然にも人の心にも優しい、棚田はとても偉いのです。

これからの棚田、守りたい棚田、私たちの願いと思いの提言
食料自給率を上げるためにも棚田を守ることが必要、棚田を活性化させるためには棚田農家の安定した収入が必要、育てたお米の活用方法をいろんな角度から考えることも価値がある、環境問題、農業問題を考えること、大人になったらお米を買って棚田を守ろう。

私たちも、失敗してもあきらめず最後まで続け、社会のために役立つことができる大人になりたい。
私たち、千々石第二小学校5・6年生16名は、「棚田を守り、育てたい。地域のために、次の世代のために。」そんな気持ちでいっぱいです。

と、心を込めて、「届け全国へ、私たちの思い」を語りました。

研究発表の後、5つの分科会での内容を報告し、「共同宣言」を行い、3日間の日程を終了しました。

次回は、平成21年10月16日〜17日に新潟県十日町市で開催されます。

 【雲仙市立千々石第二小学校5・6年生の研究発表の様子】 
  
  
  
  
  
   
 【感想とお礼 棚田学会 中島会長】  【全農から「田んぼの生き物図鑑」贈呈】
  
 【「棚田へ行こう」の合唱】 
   
  【分科会結果の報告】
  
  
  
  
   
   
 【お礼の言葉 山本哲郎さん】  【共同宣言】
  
   
   
 【次回開催地 新潟県十日町市長挨拶】   【お礼の言葉 雲仙市 奥村市長】
  

 
 共  同  宣  言
 
  棚田の風景は、私たちが自然と共生する中で育んできた日本の原風景です。
  先人の知恵と技術により築かれ、今日まで守り伝えられてきた地域の宝である棚田を、次の世代
 に引き継いで行くために、農業者だけでなく、地元住民やいろんな活動を通し、支えとなっている都
 市部住民を含め、棚田での米作りや、なりわいとしての活かし方、近年盛んになってきている体験受
 け入れ活動のほか、温暖化をはじめとする環境問題、景観保全などの多面的機能に至るまで、棚田
 のいろんな未来について大いに語り合おうという願いで、長崎市・雲仙市において、第14回全国棚
 田(千枚田)サミットを開催いたしました。

  棚田の見せる曲線美や四季折々の美しさは、長い間、人々の心に潤いと安らぎを与えてきました
 が、一方では、高齢化の進行や担い手不足により、荒廃農地は増加の一途をたどり、棚田を取り巻く
 環境は、益々厳しさを増しております。
  しかし、厳しい現実の中でも、農業に魅力を感じ、農村での生活に憧れを抱く国民も増えてきてお
 り、更には昨今の食に関する諸問題により、食の安全性の観点から、食料生産の場として、日本農
 業のこれからが、食料自給率39%という言葉とともに報道される機会が増えてきております。

  農業は多様な産業であり、その多様性をいかに活かし、生活を豊かにしていくか、食料を生産する
 ためだけの農業・農村ではなく、その魅力をどのように活かしていくか、しっかり話し合い、明るく・元
 気な棚田の未来に向け、次のことを確認し、共同宣言といたします。

 1.私たちは、棚田が米を作るためだけではなく、多様な生物の生息場所になるなど自然環境の保
   全に大きく貢献していることに着目し、棚田とふれあうことによる環境教育や食育を実践し、棚田
   を活用した教育を推進します。

 1.私たちは、農業生産活動を継続することで、良好な景観を形成し、その地域の文化を伝承してき
   たことにより培われた、様々な技術や知恵を地域内だけでなく、都市部住民にも伝えることによ
   り、交流を活かした保全活動を目指します。

 1.私たちは、安全・安心でおいしいお米を生産することはもとより、農業の多様性を活かした産業と
   しての農業の自立を目指し、地域の宝である棚田を次の世代に引き継いでいくため、様々な活動
   を展開します。

 1.私たちは、今、求められている “人間再生の場 ” としての農山村地域において育まれてきた地域
   のコミュニティーの継続を、棚田を通じたより良いネットワークの形成と強化により目指します。

 1.私たちは、中山間地域等直接支払制度の継続及び、農地・水・環境保全向上対策交付金などの
   制度を活用し、中山間地域が抱える課題についてともに語り合い、地域内での連携を強化し、
   様々な保全活動に取り組みます。

                                                 平成20年10月18日
                                     第14回全国棚田(千枚田)サミット
 
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