青年農業者が「ばれいしょ」の赤肉系統「西海31号」について研修
                                                                                                   普及企画班 坂口主任技師


ばれいしょの需要量は国産の調理用が減少し、冷凍の輸入品が業務用を中心に増加傾向にあります。

長崎県総合農林試験場愛野馬鈴薯支場では、新規需要の開拓と拡大を図るために、機能性成分のアントシアニンを含み、肉色が赤色で、加工及び調理適性の高い「西海31号」を育成し、現在品種登録申請中です。

島原半島地区青年農業者連絡協議会では、平成19年10月17日(水)、ばれいしょを主幹作物とする青年農業者が愛野馬鈴薯支場を訪れ、「西海31号」について研修を行いました。

「西海31号」は、外皮も肉色もあざやかな赤紫色の赤肉系統であり、いもの形がだ円形でそろいが良く、目も浅く、外観が優れています。また、でん粉価が14%と高く、調理用だけではなく、ポテトチップなど加工用にも適しています。

まず、「ふかしいも」と「ポテトチップ」を試食して「西海31号」と他品種を比較し、これを踏まえて育種栽培科の田宮科長から、試験データに基づき、「西海31号」の特性を活かした栽培技術と販売可能性について研修を受けました。
また、黄肉で食味が良い有望系統の「西海35号」についても説明を受けました。  
 
青年農業者は、ニシユタカ、デジマ、アイユタカを栽培していますが、ばれいしょ価格が低迷する中で、品種構成について検討を重ねているところです。そのような中で、次のような質問をしていました。

 (1)春ばれいしょとして栽培した場合の「寒」に対する耐性。
 (2)西海31号をポテトチップ加工用として貯蔵する場合の適正な保冷温度。
 (3)ポテトチップ用として出荷する場合に考えられる規格。
 
青年農業者から熱心に質問があり、この研修をとおして、「消費者が求める農産物とは」をテーマに認識を深め、現状打破を目指す意気込みが現れていました。

また、愛野馬鈴薯支場長からは、「普段から気兼ねなく訪問してください。」との言葉をいただきました。

島原農業改良普及センターでは、ばれいしょ産地を担う青年農業者の取り組みを今後も支援していきます。

 
 【西海31号の「ポテトチップ」 と 「ふかしいも」】
 
 
 【西海31号やその他の有望品種並びに新資材の現地研修】
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