雲仙市新規就農者親の会を開催!
                                     普及企画班 坂口主任技師


島原農業改良普及センターでは、新規就農から3年以内の後継者がいる親の方を対象に各市ごとに「新規就農者親の会」を開催しています。
島原市(平成18年8月3日) 、南島原市(平成18年11月29日)に続き、平成18年12月4日に「雲仙市新規就農者親の会」を開催しました。

島原半島では毎年多くの青年が新規に就農しており、そのような青年農業者が意欲とやりがいを持って農業に取り組めるよう、青年農業者の就業条件について家族内での話し合いを進めていただくため、青年農業者の組織活動や家族経営協定締結の事例を紹介し、意見交換を行いました。

 【島原農業改良普及センター 島田所長あいさつ】
 
 【雲仙市新規就農者親の会開催の様子】
 

青年農業者の優れた農業経営者としての成長に青年農業者組織の活動が果たしている役割について理解していただくため、お茶の青年農業者による専門部会「みずほグリーン・ティー・ルネッサンス」の長田篤史さんから、プロジェクト活動について紹介していただきました。

「みずほグリーン・ティー・ルネッサンス」では、平成17年度のプロジェクト活動として、 「雲仙ECO茶プロジェクト」と題して、環境保全型のお茶栽培の実証を行い、消費者の食に対する安全・安心志向への対応と環境への負荷低減を図り、雲仙茶のブランド化を目指しています。

このように青年農業者の組織活動では、地域の課題をとらえたプロジェクト活動を通じて、課題発見からその解決に向けた実践という経営改善手法を身に付けるとともに地域農業へ貢献することによって地域リーダーとしての自覚と能力を高めています。
また、信頼できる仲間をつくり、農業技術、経営技術の相談や経営改善ついての助言をしてもらうなど、経営改善意欲を高めています。

新規就農者の親の皆さんに後継者を積極的に青年農業者活動へ参加させていただくよう理解を深めてもらいました。

 【長田篤史さんのプロジェクト発表
   

次に、吾妻町青年農業者連絡協議会の本多一磨さん(ブロッコリー経営)に、 「家族経営協定を結んでみて」と題して、自分の経験を基に、農業にやる気を見いださせた青年農業者連絡協議会員からの触発、休みや給料・作業分担を決めた家族経営協定の締結、協定の実践に向けた家族の話し合い、そのため父親へ積極的に話しかけたこと、そして父からの指示でなく自分から動けるようになったこと、意見を出し合うことで互いに理解し合えたこと、経営に目が向くようになったこと、そして家事を労働ととらえ男性が家事をする男性DAYを導入したいことなどについて、話していただきました。

後継者は後継者として自分の農業経営への思いを抱いていること、そのことを出せる家族の話し合いが重要なこと、家族経営協定の締結により、後継者が責任と自信をもって農業経営に参画していく契機になることについて、理解を深めていただきました。

 【家族経営協定について語る本多一磨さん】
 


続いて、「我が家の就業条件」について意見交換を行いました。
後継者について、何か仕事を任せているか、早起きの秘訣は、家族で話をしているか、などを就業条件の現状と今後の考えを交換しました。

 ○後継者との話し合いについて
  ・食事時やパック詰め作業の時になるべく話すようにしている。
  ・昔の自分を振り返っても同じようにあんまりしゃべらんなあ。
  ・親ともそうだが女の子ともあんまりしゃべらえんようやなあ。
  ・仕事のことは父親と話し、仕事以外は母親と話します。
  ・農業のやる気十分。4Hクラブに青年団にスポーツそして飲み会も積極的に出ている。

 ○休日について
  ・365日働くのは嫌だ、ということで週一回の休みを設けている。
  ・週一回は休みを設けているが、忙しい時期はなし。するとその時の分と言って休みをほしいと言うこともある。
  ・定期の休みは設けていないが休んでいる。週一とはいわず休むことも。

 ○任せていることについて
  ・出荷やベンチ栽培を任せたら、トラクターの運転を自分でやるようになった。
  ・メロンのほ場を任せようとした(売上げもやる)が、まだせんやった。
  ・まだ任せきらん。同じ失敗を2度した時は怒る。
  ・まだ任せきらんけど、朝の打合せは必ず行っている。

 ○目標について
  ・基盤整備、ハウス・ベンチ整備などの投資をして後継者のやりやすい環境を作る。
  ・実践してきた安全・安心の栽培方法を後継者が引き継いでくれるようにしたい。
  ・後継者が若いのでまだ目標は立てていない、今は家にいてくれるだけで良い。
  ・土地利用型の経営なので借地のあり方も含めた経営感覚を身につけて欲しい。
  ・父親と目標を話しており、仕事に慣れてくれば条件の良い場所で拡大したい。

意見交換の最後に、「仲間(良きライバル)があってこそ経営が磨かれる」ことや「後継者の目線を感じ取ること」、「後継者を信用すること」の大切さが、共通意見としてまとめられました。
普及センターへは「若い人の勉強会を行って欲しい」、「品目事の仲間づくりがあると良い」などの要望が出されました。
今後、意見を基にした支援を展開していきます。

 【意見交換の様子】
 
 
 
 

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