永川恵美子さん「北京JAC九州・山口・沖縄シンポジウム」で活動事例を発表
                                                                        普及企画班 久間専門幹


平成18年10月8日(日)長崎市において開催された、男女共同参画の推進を考える「北京JAC九州・山口・沖縄 第6回シンポジウムinながさき」の分科会「農業女性のチャレンジ」で、 「島原半島食と農を支える伝承者ネットワーク」永川恵美子さん(南島原市有家町)が、活動事例を発表されました。

シンポジウムでは、1995年北京で開催された「国連第4回世界女性会議」において採択された「北京政治宣言」「行動綱領」に基づき、男女共同参画を推進するため「女性・平和〜ながさきからの発信」をテーマに、基調講演、7つの分科会、パネルディスカッションが行われました。

「農業女性のチャレンジ」の分科会では、座長の篠崎正美教授(熊本学園大学大学院)から、家父長制度の基で家族農業が営まれ女性の問題が最も蓄積している農村で、夫と家族の理解を得て地域を変え、女性の地位向上・男女共同参画を推進されている農業女性の事例をお聞きして、社会を変えていく力をいただきたいとして、3名の発表者を紹介されました。

 【 「農業女性のチャレンジ」分科会 】
 

福岡県の土井さんは、学校給食への地場農産物供給と子どもたちへの農業体験・食育の取り組みを紹介され、熊本県の矢野さんは、農業委員としての女性農業者の地位向上、国への働きかけによる制度改革への取り組みについて紹介されました。

南島原市の永川恵美子さんは、消費者の食生活の乱れ、特に孤食化、食事を作らないことによる問題、子どもたちが自分が食べている農作物がどのように作られているか知らないこと、親が料理を作らないため子どもたちも料理の仕方を知らずに育って料理をしない親となること、家族団らんでの食事がなくなったことにより間接的に少年犯罪が増加しているのではないかと思われること。

そのような中で、子どもたちに、地域に対して自分たちが何ができるかを考えたとき、生活研究グループとして活動してきた、1人1年に何か1つ自分の技を身につけようという「1人1技運動」を活かせるのではないかと考え、命や食べ物の大切さ、農業や農村の良さを伝える農業農村体験インストラクター集団として「島原半島食と農を支える伝承者ネットワーク」を結成し活動を始めたこと。

親や子どもたちに農作業や地域農産物を活用した料理体験をしてもらうことにより、命や食べ物の大切さ、家庭で料理を作り家族団らんで食事をすることの大切さを知ってもらい、子どもたちが健全に育つ環境を提供していきたいと願うこと。

農業経営の中では、家族経営協定を締結して給料制と責任分担により経営へ参画し、経営のあり方を見直していけるようになったこと。特に気象災害等による収入減の危険を分散するため、日々収入を得られるように直売所を始めたこと。

今後は、女性認定農業者への支援強化への働きかけや女性が社会進出できるよう、もっと声を出していくことが使命だと考えていると語られました。

会場からは、パートナーの理解はどうですかとの質問があり、永川さんは、パートナーとはお互いを理解し尊重し合う関係で一緒になったので、自分の生きがい、子どもたちのため、地域のために活動しているということを理解してもらっている、家族の協力があってできていると答えておられました。

   【 活動事例を発表される 永川恵美子さん 】
    
   

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