果樹経営の発展のために 〜果樹青年農業者研修の開催!〜
普及企画班 鴨川主任技師
平成18年9月15日(金)、島原半島内で果樹経営を行っている青年農業者を対象に、果樹先進農家の話を聞くことにより自身の経営内容を見つめ直し、我が家の経営改善につなげることを目的として「果樹青年農業者研修」を開催しました。
台風13号接近が心配されるなか、当日、青年農業者10人が参加し、島原半島で先進的な果樹経営に取り組まれている農家の方を訪問して、農業経営に対する考え方や現在の取り組みについて話を聞きました。
【開会 参加者集合】

最初に、平成17年度全国農業コンクールで優秀賞を受賞された南島原市有家町の八木敏夫さんを訪問し、話をうかがいました。
○栽培だけでなく経営・流通・販売まで総合的な力が必要。
○多くの品種を栽培することで、バランスよく収穫期を配分できる。また、全てが一度にハズレることがない。
○年間を通して、同じ忙しさを保つ工夫が必要。(常時雇用にも影響する)
○省力化できるところを見極める(例えば、青島は無摘果栽培など)
○全品種で若木との更新を常に考える。(今年はかんきつで2割更新に取り組む。)
○様々な販路流通を確保しておかないと今のみかん情勢は厳しい。
○どのような作目、品種でも、トップクラスになれば生き残っていける。
○親の言うままだけではダメ。まずは自分で考えやってみること。
○色んなことを見たり聞いたりしながら考えて、自分自身で判断して欲しい。
○自分なりの目標を持って仕事に取り組んで欲しい。
○どんな品目でもピークもあればどん底もある。常に台風や価格の暴落などを想定していかなければならない。
とアドバイスとエールをいただきました。
【八木敏夫さん宅訪問】




次に、全国でも珍しい桃の木オーナー制度に取り組んでおられる島原市の川田豊一さん(ほ場は南島原市深江町)を訪問しました。
○年間を通して、収穫、販売ができるよう栽培体系を工夫している。
○減農薬栽培で安全安心を消費者にアピールしている。ただし、美味しくないとリピータ ーはできない!
○常に、消費者やバイヤーと交流を図り、新鮮な情報をつかんでいる。
○消費者体験型農業やモモの樹オーナー制度にも取り組んでいる。
○もうからない品目は、早めに切り替える。先を見越して苗木の準備をしておく。
○農家は「作り上手」だけでなく「売り上手」にならないといけない。「買い上手」のバイヤーと渡りあわなければならない。特に販売面をアドバイスしていきたい。
○果樹栽培は、収穫の時から次の収穫の準備が始まる。特によい果実をつくるためには、花の時からの管理が重要。
○消費者に喜ばれるものをつくり、リピーターをつくりだすこと。
○自分で販売する場合、信頼関係やPRが特に重要。
とアドバイスをいただき、「ハウスびわ」と「いちじく園」も見せて頂きました。
【川田豊一さんの直売所訪問】




視察先のお二人が共通して話をされていたことは「優良な農家を見に行くなど、自分の目で情報を集めて欲しい。」「コスト管理は非常に重要。」ということでした。
研修終了後に、青年農業者の感想を聞いたところ、今回のような勉強会を定期的に開催して欲しいとの意見が数多く聞かれました。普及センターでは今後もこのような勉強会を企画していきます。
【 反 省 会 】
