長崎県「島原半島農業士会」の活動
「青年農業者育成の研究 第64号」平成20年10月発行:原稿

                                          普及企画班 係長 馬場


島原半島農業士会    ○島原半島グリーンライフアドバイザーの会    ○島原半島地区青年農業者連絡協議会

1 グリーンライフアドバイザーとともに・・・

島原半島には平成12年度まで島原市と加津佐町に2ヶ所の農業改良普及センターがあったが、平成13年度の統合により、それぞれの普及センター管内にあった農業士会も合併し、「島原半島農業士会」が誕生した。

従来、農業士は農業後継者の育成を活動の主としてきたが、平成17年度には、同じように長崎県知事から認定されている女性の農業士とも言うべき「グリーンライフアドバイザー」と合同で研修会を開催するようになる。

まず、大きなテーマとして取り上げたのが「男女共同参画」だった。
当時、農業士は後継者育成、グリーンライフアドバイザーは男女共同参画を主に活動してきたが、農業士も男女共同参画について研修しようという動きが現れた。

平成17年8月の研修会では、「男女共同参画社会」について意見交換をし、お互いの意識にまだまだ隔たりがあることを実感した。
その意識の差を埋めるべく、その後もパートナーシップ経営の実践例を研修し、お互いを農業経営者として認め合うことで、認定農業者の共同申請も徐々に浸透している。

   
      熊本県八代市「日進温室組合」田辺夫妻を講師に招き
                                            「パートナーシップ経営研修会」を開催
 
   

2 農業後継者を育てる・・・

農業士の大きな役割のひとつである“農業後継者の育成”の一環として、平成19年度からグリーンライフアドバイザーとともに「いちご専門研修」を実施している。
農業士のほ場を巡回し、育苗管理や栽培技術などについて、実際現地で見ることが、青年農業者にとってたいへん有意義であり、過去4回実施しているが回を重ねるごとに、出席者数も増加している。

また、島原市は露地野菜が多く作付されている地域で、新規就農者や4Hクラブ員を対象に「露地野菜専門研修」を開催した。
指導農業士のほ場で現地研修を行い、その栽培技術や農業経営に対する姿勢を示すことで、後継者の農業に対する“意欲”を導き出している。

   
 いちご専門研修で指導する指導農業士 熱心に聞き入る後継者 
 
   
 露地野菜研修で後継者に指導する指導農業士
          
3 これからの農業士活動・・・

島原半島農業士会は、平成17年度からグリーンライフアドバイザーと共に研修会を重ねてきたが、長崎県でも平成21年度に農業士とグリーンライフアドバイザーの組織統合が予定されている。
それに伴い、島原半島でも両組織の統合に向けて動き出しているが、これまで培ってきた男女共同参画の推進者、また農業後継者に対する指導者としての役割を農業士、グリーンライフアドバイザーともに担って、地域農業振興へ寄与していくこととしている。

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