ハエの防除対策について

 

 「五月蠅い」と書いて「ウルサイ」、旧暦の五月は梅雨の時期にあたります。このころはハエの発生がピークとなる時期で、畜舎で作業する人にまとわりつき文字どおり五月蠅い思いをされた経験があると思います。うるさい思いをするのは家畜にとっても同じで、ストレスとなって生産性の低下につながりますし、また、近くの民家へ飛散し、悪臭と並んで苦情の主な原因になっています。

【殺虫剤を使用する前に】

畜産現場でのハエ対策は殺虫剤を使ってもすべて解決できるものではありません。ふん尿の堆肥化や畜舎清掃の徹底など基本的な発生源対策を徹底することが重要です。気温・湿度とも上がり本格的なハエシーズンとなるこれからの時期、対策を講じ家畜をハエから守りましょう。

【ウジ駆除が重要】

ハエは卵からわずか二週間で成虫になって、約100個の新しい卵を産みます。つまり二週間毎に数が増えていくことになります。そこでハエ駆除はまだ成虫にならないウジの段階で行うことが重要です。

【ウジの住みかは?】

畜舎の周囲、堆肥舎・牛床のすみ、排水溝、尿だめの中 等、思わぬところにウジがいる可能性があります。また糞の散乱等無駄な発生源がないか注意する必要があります。

【大量発生前の防除が重要】

幼虫の脱皮を阻害する脱皮阻害剤(IGR)が市販されています。堆肥舎や牛床の隅等に散布します。ハエの少ない時期に定期的に使用するのが効果的です。

【成虫への対策】

速効性の薬剤を霧状にして直接虫体に噴霧する空間噴霧法がありますが、人や家畜に害のあるものもありますので使用には十分注意が必要です。また殺虫剤への抵抗性を持つハエが生まれることがあり、同じ薬剤を続けて使用することはできません。ハエ取りリボン等や捕虫器が一般的です。ミルクなどに殺虫剤を加えた毒餌法も抵抗性ができにくく有効な方法ですが、家畜や犬などが舐めたりしないように注意して下さい。

【最後に】

日頃の作業に追われ害虫対策は後回しになりがちです。再度ハエ対策を見直し、畜舎で働く人と家畜にとってやさしい環境作りを心がけましょう。

 

 

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