カーネーション元肥一発肥料試験

目的

 カーネーション栽培は、栽培期間が長く、また、他の品目と比較しても施肥量が多い品目で元肥と置肥による追肥が以前から行われていた。
 近年、養液土耕栽培の導入により自動化が図られてきたが、置肥の方がボリュームのある花が出来るということで敬遠する生産者も多い。
 しかし、置肥栽培では、マルチの被覆が出来ないことから曇天期の芽の確保や除草労力
等の点で問題が残っている。
 そこで本プロジェクトでは、追肥の労力軽減、マルチ被覆による芽の確保、除草労力の軽減を目的として数年前に開発されたカーネーション元肥一発肥料を用いて試験を行う。

1.実施圃場

 佐世保市カーネーション栽培圃場

2.供試品種

 カイン(スプレー:赤)

3.試験圃場面積(記載面積はあくまでもベンチ内の面積)

 @元肥一発肥料施用区 43m×70cm
 A従来肥料施用区 43m×70cm
 B元肥一発肥料施用区(反復) 43m×70cm 
 C従来肥料施用区(反復) 43m×70cm
 D元肥一発肥料施用区(反復) 43m×70cm 

4.定植日

 平成16年6月24日

5.施肥日

 平成16年6月22日


6.施肥設計

 @元肥一発肥料(14−9−24) 12kg/9坪  
  有機石灰(0−0−0) 6kg/9坪              (56−36−96)

 Aロング180日タイプ(14−12−14) 12kg/9坪
    有機石灰(0−0−0) 6kg/9坪
    BMようりん(0−20−0) 6kg/9坪
    ケイ酸カリ(0−0−20) 6kg/9坪          (56−98−96)

 B元肥一発肥料(14−9−24) 12kg/9坪  
  有機石灰(0−0−0) 6kg/9坪              (56−36−96)

 Cロング180日タイプ(14−12−14) 12kg/9坪
    有機石灰(0−0−0) 6kg/9坪
    BMようりん(0−20−0) 6kg/9坪
    ケイ酸カリ(0−0−20) 6kg/9坪          (56−98−96)

 D元肥一発肥料(14−9−24) 12kg/9坪  
  有機石灰(0−0−0) 6kg/9坪              (56−36−96)

7.調査結果

 1)土壌分析結果(グラフ)

 2)年末出荷分品質調査結果(表・写真)

 3)出荷量調査結果(表・グラフ)

8.考察

 @区が日が当たる時間が短く、D区の方になるほど日当たりが良くなる。日当たりがよい列の採花本数が多い。
 一発肥料区の方が採花本数が多い。
 一番日当たりが良く、一発肥料を施用した区については、株あたり9.42本採花されている。
 そこだけを単純に計算すると10aあたり約170,000本出荷していることになる。
品質は、全区ともに周年良く、特級品出荷率は80%程度である。 
 問題は、低温期の肥料の溶出量であり、ハーフ芽の開花や2番花の生育に影響を与えるため、追肥(液肥中心)で行っていく必要がある。
 平成17年度は、バランス良く長期溶出する改良型の肥料を用いて再度試験を行う。