茶園の土壌分析、土壌改良について

                                       五島振興局農林水産部技術普及課 記述者 池下一豊
                                        TEL 72-6214 TEL 72-2121(代)

1 茶園土壌分析(必ず行う!!)

   茶樹の充分な生育を図り、茶品質向上のためには土壌化学性の改善(地力向上)が不可欠である。(特に五島地域の茶園は地力が低い。)そのためにも茶 園土壌化学性の把握が肝心である。
  昨年分析した茶園はもちろんその他の茶園も土壌分析を行う。
    秋肥施用の前に、下記の要領で土壌採取し、最寄りの農協支店まで7月31日までに持ってくる。

 ◎土壌採取要領
   畝間土壌表面にある敷草や敷ワラ等を取り除いて、スコップで畝間土壌の断 面を出し、ほぼ垂直に深さ20cm程まで掘り採り(移植コテ等を用いる)、これ を1ヶ所の茶園につき5カ所採取したものを混ぜて、軽く土塊を砕きながら日陰 で乾燥させる。
ここから編集してください、ファイル名を忘れないように。

2 茶園の土壌改良(土づくり)
  皆様の努力で、地力は徐々に向上しているが、まだまだ全体的に  地力不足である。別紙分析結果(昨年8月実施)を元に土壌改良を  行うとともに、堆肥・野草等による土づくりを更に進め、地力向    上を目指す。
  ☆現状
   ◇pHが低いと肥料の吸収利用率が落ち、更に酸性化が進む。
  ◇pH、カルシウム含量が高いと生育障害が出る場合がある。
  ◇pHが適正値でも、石灰(CaO)、苦土(MgO)が少ない茶園が多い。
  ◇地力のバロメータである腐植含量、CECが低い土壌が多い。
  (腐植、CECとも平均値で東彼杵の分析値と比較して半量しかない)

  ☆施用のポイント                                                   

    ◇精粒苦土石灰等の石灰資材を用いる。
  ◇秋肥施肥との間隔を2週間以上あける。(有機石灰以外)
  ◇1回の投入では成分量が100Kg/10aを越えないようにする。
  ◇化学性・物理性改善のため、施用後は深耕を行う。

3 深耕
    新根が伸びる前の7月下旬〜8月中旬が、深耕の適期である。下記の要領で 土壌環境を改善する。
  1)効果
  @乗用管理機で作業の結果、固まったうね間土壌の物理性を改善する。
  A有機物、土壌改良剤を下層にすき込みことで土壌化学性を改善する。
  B空気が入り込み、保水性や排水性など物理性を改善します。
  以上の結果、根群域が拡大し、根の更新にも効果がある。
 2)方法
  乗用管理機付属のサブソイラー、部会で導入した乗用アタッチメント深耕機 もしくは自走式深耕機を用いる。
  @適度な降雨後等、土壌が膨軟で深耕しやすい時期に行う。
  A断根で茶樹に負担がかかるので、樹勢の弱い園は避ける。
  B中切りなど強い更新を行った園では、来年行う。
  C5年生以上の園は、2年に1回か、一畝おきに行う。
  D来年更新予定園は、今年深耕し、根を若返らせておく。
  E幼木園等で断根の心配が無い園については、毎年行う。
4 秋肥施用

樹勢回復、翌年一番茶の養分供給のために、秋肥施用は早めに行う。施肥時期は、1回目が7月下旬〜8月上旬、2回目が8月下旬〜9月上旬に行う。なお、肥料有効活用と茶樹生育のために施肥前の除草、施肥後の耕うんは必ず行う。

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